美山町樫原 川上神社 からす田楽 600年の伝統を守り続ける

からす田楽

美山町樫原の大原神社は、8月の台風15号で、倒木により拝殿が全壊、本殿も屋根の一部が損壊する被害を受けました。

大原神社の摂社、川上神社の「からす田楽」は、毎年10月、一度も絶やすことなく続けられてきた600年の伝統を誇る神事で、今年も樫原区の氏子たちの熱望により執り行うことが決定。12日、基礎だけを残した拝殿を舞台に、神事が奉納されました。

からす田楽は京都府無形民俗文化財指定第1号。烏帽子を見につけたカラス役が「かあ、かあ、かあ」と両腕をひろげ舞う姿が見どころです。拝殿、山の神の祠、川上神社と田楽を3回ずつ舞い、地域住民や観光客が見守る中、無事奉納を終えました。

神事のあと、直会で4、50年ぶりに復活させた郷土食「なれ鮨」をいただき、伝統芸能を守り続ける決意を新たにしていました。