人権教育講座 子どもたちに学んだ人権

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 5月27日、国際交流会館で、南丹市教育委員会主催の人権教育講座が行われました。

 講師は、毎日新聞記者の林由紀子さんで、京都市立弥栄中学校の子どもたちの取り組みを通して学んだ人権問題について話しました。

 弥栄中学校は、現在は学校統合により閉校していますが、当時、同和地区や児童養護施設で育つなど複雑な社会背景や家庭環境を抱えた生徒が多く、独自の人権教育を展開していました。

 林さんは、新聞記者として、人権劇を通して自分や家族、そして差別や偏見に向き合い、乗り越えようとする生徒や、それを支える教員の姿を取材する中で、将来差別されるかもしれないと不安に思う親や子が多くいることを知り、正しい人権感覚を身につけることの大切さを感じたといいます。「同和問題を考えることこそが、障害者や在日外国人問題などすべての人権を考えることにつながる」と熱く語りました。