園部高校PTA講演会 南三陸の語り部が語る 震災から7年

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 3月10日、園部高校でPTA講演会が開かれ、会員らおよそ50人が参加しました。
 宮城県南三陸町にある南三陸ホテル観洋の伊藤 俊さんが講師として招かれ、発生から7年が経つ東日本大震災について、地震直後の様子や、その後現在に至るまでの生活などについて、当事者の実感や経験から学んだことを話しました。
 地震発生当時、伊藤さんは家族と離れ離れになり、連絡も十分に取り合えない中、ホテルマンとして宿泊客の避難誘導にあたりました。幸い家族全員無事でしたが津波で自宅を失いました。
 当たり前の日常生活を失い極限の精神状態ではありましたが、仮設住宅での家族との距離の近さや、全国から届けられる物資やボランティアに勇気づけられ、前を向く事が出来たと語ります。
 参加者は当時の様子に想いを馳せ、涙を流す姿もありました。
 講演の最後には、震災の教訓として、「自分の命は自分で守る。そうでなければ愛する家族を守る事もできなくなる」と語り、家族を守るためにもまずは自分の身の安全を確保する重要性を訴えました。