平和のための美山戦争展 美山空襲を後世に伝える

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 8月10日、京都丹波高原国定公園ビジターセンターで、平和のための美山戦争展が開かれました。
 戦後70年が過ぎ、戦争を知る世代が少なくなっていくなか、平和について考える機会を持とうと平和のための美山戦争展実行委員会が毎年開いています。
 はじめに、美山と京北のメンバーが集うグループ「ピースウェーブ」が、平和を願う歌を披露し、来場者と一緒に歌う場面もありました。
 今回の戦争展では、美山町内久保で起きた「美山空襲」について長野光孝さんより話を聞きました。「美山空襲」は、昭和20年6月15日に美山町内久保に、米軍機から焼夷弾が落とされ、全焼家屋2戸、負傷者1名の被害が出た空襲です。
 長年知られていなかった美山空襲の実態を、昭和50年に、美山の若手教員らが現地を調査し明らかになったもので、当時のスライドや記録をもとに長野さんから話を聞きました
 また、空襲を目の当たりにした下伊豆 弘さんから、火事になった現場で、無我夢中で消火活動にあたったことなど、体験を聞きました。
 美山町で起きた戦争の被害を歴史に埋もれさせず、後世に伝えようと、参加者は熱心に聞き入りました。