日吉町郷土資料館 戦争の記憶 国民学校で教わったこと

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 現在、日吉町郷土資料館では、夏季企画展「戦争の記憶」が行われています。
 戦争を知らない世代へ、戦争の悲惨さや命の尊さを語り継ぐ機会にと企画され、当時の軍服や慰問品などの展示や、写真、学童疎開の様子を伝える紙芝居などが並びます。
 また、関連事業として8月12日には、園部町在住で京都戦争体験を語り継ぐ会代表の今西儀夫さんを講師に招き、戦時中の国民学校の体験を聞きました。
 今西さんは、当時植民地として日本の統治下におかれた、今の北朝鮮、黄州に生まれ、日本本土と同じ戦時教育を受け、育ちました。国民学校では「天皇陛下のために死ねる立派な兵隊さんになること」が教えられ、体育では手りゅう弾を遠くへ投げるための特訓を受け、国語では兵隊さんへの慰問文を書きました。今西さんは「歴史から学び、二度と戦争を繰り返さないでほしい」と平和へのメッセージを伝えました。今西さんの講演「国民学校で教わったこと」は、9月12日から放送します。