放送大学京都学習センター公開講座 食文化や民俗文化を興味深く学ぶ

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 8月23日、京都丹波高原国定公園ビジターセンターで、放送大学京都学習センター公開講座「森の京都カレッジ」の開講式と第1回目の講義が行われました。
 京都丹波高原国定公園に関する歴史や文化について、各分野の専門家による講義やフィールドワークを行い、学びを深めてもらおうというもので、南丹市美山観光まちづくり協会や南丹市情報センターら5者が共催で開催しており、今年で3年目を迎えます。
 初日の講義は、南丹市立文化博物館学芸員の犬持雅哉さんが食文化にスポットを当て、「川漁とアユ」について話しました。古いものでは古事記や万葉集、また室町幕府官僚が綴った日記や近現代では船井郡内の観光案内本といった、さまざまな文献から、鮎が特産物としてどのような価値であったか、また京の都への流通経路などを紐解いていきました。
 また、佛教大学教授の八木透さんからは、美山町を含む京都北部地域に残る松上げなどの松明行事と愛宕信仰との関係性や福井県などに伝わる松明行事、五山の送り火などとの違いについて詳しく話しがあり、参加者は熱心に聴き入りました。