伝統工芸大学校 学生が商品開発へ パンダの食べ残した竹 職人の技で商品に

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 園部町小山東町の京都伝統工芸大学校では、和歌山県のテーマパーク「アドベンチャーワールド」と連携した、商品開発のプロジェクトが始まりました。
 アドベンチャーワールドには、現在6頭のジャイアントパンダが飼育されていて、餌となる竹の食べ残しといった廃棄物が、月におよそ10トンも発生しています。 亀岡市で竹垣加工を手掛ける長岡銘竹株式会社と森の京都地域振興社が、環境保全の取り組みを重視するアドベンチャーワールドに対し、廃棄する竹を伝統工芸職人の手で甦らせようと商品化を提案。若者の感性を生かしたいと、8月20日には、森の京都地域振興社の小林功士さんが京都伝統工芸大学校を訪れ、竹工芸専攻の学生に取り組みの概要を説明しました。
 竹工芸専攻の1年生が、さっそく商品のアイデアを出し合い、今後、出されたアイデアが実現可能か、採算が取れるのかなどを検討して、商品企画が練られていきます。製作にも学生が携わる計画で、学生にとっては、商品企画から製作、販売までを一貫して体験する貴重な機会となります。