日吉町郷土資料館開館20周年記念秋季企画展 戦後75年 ~いま伝えたいこと~

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 日吉町郷土資料館では、開館20周年記念秋季企画展、「戦後75年~いま伝えたいこと~」を開催しています。
 終戦から75年の節目を迎える今年。戦争体験や当時の様子を語る人が少なくなっている中、戦争を知らない世代へ惨禍を伝え、二度と繰り返さないためにと、企画された展示会です。戦地から家族へ宛てた手紙や遺書が展示されており、当時の様子や人々の心境を感じることができます。
 日吉町四ツ谷の五ヶ荘尋常小学校釜ヶ瀬宿泊訓練では、満州への開拓青年義勇軍への参加を促すためにと、軍事や農業の訓練が行われ、未来ある若い青年たちが戦争の犠牲となっていたことが学校誌や手紙から読み取れます。
 また、京都市から学童疎開してきた児童の手紙もあり、日吉町では約250人の児童を寺院などで受け入れ、地元の人たちが、子どもたちの生活が少しでもよくなるようにと、支援していたことが分かります。
 戦争の悲惨さと命の尊さを再認識するこの展示会は、12月20日まで開かれています。