殿田の大火資料展と切り絵ワークショップ コロナ鎮圧の願いと防災意識を高めるため

 3月6日、7日の両日、日吉町の殿田とーくほーるで、殿田の歴史を考える会が主催して、資料展示と切り絵のワークショップが行われました。
 春の火災予防運動に防災の意識を高めるため、80年前に殿田で起きた大火災の写真が展示されました。殿田の大火は、1941年4月に、当時の世木村殿田地区で104軒の民家が全焼した大火災で、汽車の「ばい煙」がかやぶき屋根に燃え移ったことが原因とされています。
 写真からは、放水作業をする消防団の様子や途方に暮れる住民、むき出しになった家屋や炎がくすぶり、煙を上げている写真などが展示されており、被害の大きさをまざまざと伝えています。大火災の時小学生だった体験者から、当時の話を聞くことも出来ました。
 切り絵のワークショップでは、除災の神様、大黒天やアニメキャラクターなど、10種類の中から好きな図柄を選び、紙を回しながらカッターの刃先を使って丁寧に切り抜いていきました。
 切り絵の細かな作業に熱中し、裏から折紙を重ねると、色彩豊かな作品が完成しました。