南丹市野生鳥獣捕獲個体減容化施設が完成 シカやイノシシの処理負担を軽減

 捕獲したシカやイノシシなどの野生鳥獣を処理する施設が日吉町保野田に完成し、3月9日、10日の2日間、現地説明会がありました。
 完成した施設は、木造平屋建ててで幅10m、奥行き8m、高さ6・4m、総事業費はおよそ7500万円で、建設されました。
 この施設は、捕獲したシカやイノシシを微生物による力で分解するもので、冷蔵庫や、体積を減らすための減容化装置、脱臭装置を備えているほか、遠隔で監視できるカメラで不法侵入や火災を迅速に感知します。
 減容化装置には、特殊なバクテリアが使用されており、1日で肉を分解して骨や角は、1週間で処理できます。
 南丹市でのシカやイノシシなどの年間捕獲量はおよそ1500頭で、これまでは、山中の重機や人力で掘った穴に埋設しており、重労働が課題でした。
 今後は、負担が大幅に軽くなるため、捕獲意欲の向上で作物被害の減少が期待されます。