岡村宇太郎 絵画展 没後50年 花鳥動物画の魅力を見つめて

 南丹市立文化博物館で、日本画家 岡村宇太郎の絵画展が開かれています。
 岡村宇太郎は、明治32年に園部町南大谷に生まれた南丹市ゆかりの画家です。京都の若き日本画家たちによって創立された国画創作協会の作品展に数多く入選し、生命感あふれる芸術の創造を目指して活動しました。
 晩年は、画壇を離れ、可憐な花や愛らしい動物など、床の間を飾る作品を描き続けました。
 今年は、72歳で逝去した岡村宇太郎の没後50年にあたり、新しく発見された作品や資料、わずかに残されたスケッチや習作なども含め、初期のものから晩年に至るまで、140点の作品が一堂に展示されています。
 また、幼少時に養子に出たため南丹市を題材にした作品は少ないですが、帰省した時には、景勝地るり渓に取材に行く姿がたびたび見られており、るり渓ではないかと思われる作品も残っています。
 端正にして物の特徴をよくとらえた表現者、岡村宇太郎の絵画展は5月16日まで開催されています。