園部城跡発掘調査 完了報告 城を防御する土居跡が出現

 南丹市役所新庁舎の建設に向けて行われていた園部城跡の発掘調査が完了し、10月6日に南丹市から報告がありました。
 園部城は、幕末から明治にかけて園部陣屋から園部城へと大改修が行われ、完成からわずか2年で廃城となった城です。今回の調査地は武家屋敷跡であることから、石組みや桶を利用した水路、城を防御する土居なども発見されました。
 土居とは、城の周囲に巡らした土の垣のことで、今回の調査地には4メートル以上盛り土されたであろう土居の跡が出現し、園部城が建てられた当時の、塀で囲まれた城郭の姿が浮かび上がりました。
 発掘調査を終えた園部城跡は埋め戻され、今後は南丹市役所新庁舎の建設工事が進められます。