南丹市立文化博物館「森と共に生きる-知井地区を中心に-」 豊かな森を未来へ引き継ぐために

 南丹市立文化博物館では、秋季特別展「森と共に生きる—知井地区を中心に—」が開催されています。
 美山町と日吉町、八木町の一部が領域となる京都丹波高原国定公園。この公園内にある美山町知井地区やその周辺は、古くから木材の産地として知られています。
 今回の企画展では、その山林が担ってきた歴史的な役割や、寺院・神社、民俗文化など人々の暮らしについて、古文書や絵図などを通じて紹介しています。
 また知井地区には、京都大学が地権者から土地を借りて管理する「芦生研究林」があり、今年の4月で100周年を迎えました。
 企画展同時開催として、南丹市在住、出身、またゆかりのある画家ら7人の描いた「芦生の森」の絵画、47点が展示されています。 
 樹齢400年以上の芦生杉や大きな生命体ともいえる大カツラ、192種の植物と13種の動物が四季折々に描かれた絵巻など、西日本有数の原生的自然が残る芦生研究林で、作者が見たことや感じたこと、未来への想いがさまざまなタッチで描かれ、見る者の心を動かします。
 南丹市立文化博物館「森と共に生きる—知井地区を中心に—」12月5日までで、会期中ギャラリートークやVRによる芦生の森の仮想体験、油彩画体験などが行われます。