資料とお話で知る「殿田の大火」芸能体験 地域の歴史を知り防災意識を高めるため

 3月13日、日吉町の殿田とーくほーるで、殿田の歴史を考える会が主催して、「資料とお話で知る「殿田の大火」芸能体験」が開催されました。
 1階和室には、81年前に殿田地域で起きた大火災の写真が展示されました。
 殿田の大火は、1941年4月に、当時の世木村殿田地区で二時間足らずの間に、104軒の民家が全焼した大火災です。
汽車の「ばい煙」がかやぶき屋根に燃え移ったことが原因とされています。
 写真からは、放水作業をする消防団の様子や途方に暮れる住民、むき出しになった家屋や炎がくすぶり、煙が上がっている写真などが展示されており、被害の大きさをまざまざと伝えています。
 現在でも鉄道沿いの出火跡には、後世のため、教えを残す貽訓石が地域の安全を見守っています。
 2階の大ホールでは、殿田地域と親交がある切り絵作家の達富弘之さんのお話や、劇団とのだの案山子による朗読がありました。
 朗読では、殿田集落支援事業推進委員会が作成した冊子「殿田大火の記録」の中から当時の体験談をまとめた内容を聞き、防災意識を深めました。