南丹市立文化博物館 田村宗立展 リアリティを追求した 園部町船岡出身の画家

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 現在、南丹市立文化博物館で、秋季特別展、田村宗立展が行われています。江戸時代末期に園部町船岡に生まれた画家、田村宗立。10歳の時に絵を始め、仏門に入り、仏画の研究に没頭しました。その後、動物や植物など写実的な絵画に取り組み、陰影表現に魅力を感じ、洋画を制作し始めます。独力で洋画の道を切り開いたことから、京都洋画界の先覚者と言われています。
 晩年には、掛け軸や屏風絵、お正月に家に飾るものやお寺の法要で使用するものなど、多くの日本画も描きました。今回の展示会では、近年修復された涅槃図など全国の博物館が所蔵する貴重な作品が一堂に展示されています。展示会は12月2日までで、11月17日には、ギャラリートークも行われます。