森の京都カレッジ 講義と山歩きで学ぶ“西の鯖街道”

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 5月10日、放送大学京都学習センター公開講座「森の京都カレッジ」が開かれ、18人が受講しました。
 はじめに、放送大学京都学習センターの杉島 敬志所長が、「地域の歴史、自然、文化を学問の垣根を越えて深く学んでいただけるよう講座を用意しました。是非楽しんでほしい。」と挨拶しました。
 今年度前期は3回の講座が計画されており、初回となる今回は、西の鯖街道をテーマに、美山町在住の郷土史家 小畑 正彦さんが講演しました。
 西の鯖街道とは福井県高浜市から京都へとつながる街道で、若狭で水揚げされた魚介類を都へと運ぶために使われていました。
 講演では、平城京で出土した木簡などから西の鯖街道と奈良の関わりの考察や、荷物が行き交う当時の様子、現在の街道の状況などについて説明がありました。
 そして、午後からは、かつて大量の荷物が行き交っていた街道の一つ、高浜街道の海老坂峠を歩きました。
 美山町板橋から日吉町四ツ谷へと抜ける峠道は、杉木立や広葉樹林など多彩な景観が楽しめ、かつての船井郡の境界を表す石碑など、も残されています。
 四ツ谷の玉岩地蔵堂にも参拝し、地元住民の解説を聞き、地域の歴史を肌で感じました。