日吉町郷土資料館 特別展 書と画にこめる 郷土への想い

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 日吉町郷土資料館では、秋季特別展「森本晴雲(せいうん)詩墨画(しぼくが)の世界」が開かれています。
 森本晴雲は、平成17年に60歳で亡くなった、日吉町中世木出身の書家、画家で、水墨画に自作の詩を添え書く「詩墨画」と呼ぶ独自のジャンルを築きました。
 館内には、晴雲が晩年に描いた作品を中心に、色紙から屏風まで大小さまざまな作品や、制作に使った道具などが展示されています。
 ひときわ大きな作品「山河惜別之賦(さんがせきべつのふ)」は、昭和59年に制作で、日吉ダムが完成する以前の集落の風景と、失われる故郷の風景を惜しむ気持ちが詩に表されています。
 昭和62年の離村式の際に展示され、新聞やメディアに紹介されたことから、詩墨画を広めるきっかけにもなった作品です。
 この展示会は、11月24日まで開かれます。