美山かやぶき薪能(たきぎのう) かやぶき屋根とかがり火が誘う幽玄の世界

美山かやぶき薪能

9月14日、美山かやぶき美術館の特設舞台で美山かやぶき薪能が開催されました。

夕暮れ時、かやぶき屋根の郷土資料館を背に組まれた特設舞台の前には、京都府内外よりおよそ250人が集まりました。

今回の公演では子ども能楽発表と狂言「成上り」能「山姥」が上演されました。

子ども能楽発表は美山の小中学生10人が、能楽師の指導を受け、5回の練習を重ねてきました。一人一曲の謡と舞を披露し、最後には、複数で声を揃えて謡う連吟を全員で行い、会場からは大きな拍手が送られました。

辺りが暗くなると舞台脇のかがり火が灯り、会場は幻想的な空気に包まれました。狂言のユーモア溢れるやり取りに会場からは笑いが起こり、能の持つ優美な雰囲気に観客は見入りました。訪れた人たちは能舞台とは一味違う薪能で芸術の秋を満喫しました。