芦生の松上げ 夜空を焦がす伝統の炎に無病息災を願う

芦生の松上げ00000000

 8月24日、美山町芦生では、松上げが行われました。「灯籠木(とろぎ)」と呼ばれるヒノキの柱、17メートルの先端に傘を取りつけ、地上から松明を投げ入れ、無病息災と五穀豊穣を願う神事で、京都府無形民俗文化財に指定されています。

 火の神、愛宕神社に供える神事として19軒の氏子によって守り受け継がれています。帰省した家族連れも集まり、大きな声援が送られるなか、20人ほどの男衆が松明を空高く投げ入れ、炎の軌跡が、暗闇にいくつもの放物線を描きました。

 松上げのあとは盆踊りも行われました。提灯を囲み、風流な音頭にあわせて丹波音頭の輪が広がり、過ぎ行く夏を惜しみました。