日吉町 小牧山東向観音像 京都美術工芸大生が修復

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 悪病除け、雷除けとして信仰を集める、日吉町の小牧山東向観音は、阿弥陀如来像と33体の観音像が、東向きに安置されていることが珍しい、南丹市指定文化財です。傷みが激しかった観音像が、京都美術工芸大学の全面協力により修復され、9月28日、大学内で完成披露が行われました。

 修復を行ったのは京都美術工芸大学伝統工芸学科の小林泰弘教授と村上隆教授率いる文化財コースの11人の学生たちです。およそ300年前の作といわれる観音像を調査しながら、およそ1年かけ修復しました。

 大学は「学生にとってこの上ない実習の場であり、修復作業は技術の向上につながった」、また地元の世話役を務める区民は「南丹市に学ぶ学生らに修復してもらえたことは大変光栄」と互いに完成を喜び合いました。

西国三十三カ所札所のご本尊を模して作られている観音像。特に痛みが激しかった観音像は、観音堂内で今後も修復作業が行われます。