農芸高校 OPU講習会 遺伝子を受け継ぐ“採卵技術”を学ぶ

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 1月17日、園部町南大谷の農芸高校で、OPU講習会が開かれ、畜産コースと動物バイオコース2・3年生が参加しました。
 OPUとは、生きた牛の体内から卵子を取り出す技術のことで、畜産業の現場で行われるより高度な繁殖技術を、本格的に畜産を学ぶ農芸高校で学ぶ機会をと、初めて実施されました。
 牛舎では、一般社団法人 家畜改良事業団 前橋種雄牛センターの獣医、壱岐直史さんが、実際にOPU技術を行いました。牛の体内に超音波診断器と長い針を挿入し、卵巣を確認しながら、卵子を採取します。「獣医が行うこの技術は、人の体外受精と全く同じ仕組み。20年ほど前から行われているが、今後ますます身近になる」と話しがあり、生徒たちは熱心に見学しました。
 また今回採取した卵子は、体外受精で子牛を誕生させることが決まっており、卵子の様子を顕微鏡で確認。生徒からは、遺伝子や繁殖に興味を持っているのでとても有意義な体験だったなどの声が聞かれました。