知井地区人権学習会 地域の高齢者問題を考える

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 3月9日、美山町の知井会館で知井地区人権学習会が開かれ、住民らおよそ40人が参加しました。
 地域の高齢者問題をテーマに、はじめに京都ボランティア学習実践研究会代表の名賀 亨さんの講演を聞きました。知井地区では、10年間に渡って学生たちのボランティア活動が続いており、2月に学生たちは、一人暮らしなどの高齢者宅を訪ね、困ったことがないか聞き取り調査を行いました。
 合計97人から聞いたアンケートをもとに、名賀さんは、「助け合える近所の人がいなくなってきたという知井地区の切実な現状が分かった。今後のボランティアのあり方も、さらに地域の要望に応えるものにしていきたい。」と述べました。また住民から、「若者と話をするだけで元気が出る。外から集落を支える担い手としてこれからも期待している」と感謝の言葉がありました。
 続いて、「美山診療所」の窮状を知って欲しいと、事務長の原龍治さんから報告がありました。今年7月で、常勤の医師が高齢のため退任となることから、医師の確保に取り組んでいます。原さんは、「住民の半数が利用する診療所は重要な役割がある。厳しい中でも何としてでも医師を探さなければならない。」と訴え、住民と意識を共有しました。