新庁舎建設に関する文化財発掘調査 報告会 園部城の水路の遺構が出現

 現在、南丹市役所では新庁舎の建設に関する埋蔵文化財発掘調査が行われています。4月3日には現状報告会が行われ、市民およそ50人が参加しました。
 新庁舎は、市民の利便性を高め、事業費を抑えるため、1号庁舎に続く駐車場部分に建設されますが、園部城の敷地内にあたることから、今年1月より発掘調査が行われていました。
 南丹市教育委員会文化財担当の辻健二郎さんら専門家の説明によると、地面より1.2メートルの深さに江戸時代に築かれたものと推定される石組の水路が見つかったことにより、江戸から明治にかけての園部城の遺構、特に大手門の礎石などが壊れずに地中に残っている可能性が高まりました。また、水路より東側の武家屋敷や堀跡から、江戸時代に使われた陶磁器、園部城のものとされる丸瓦などの出土遺物も見つかりました。
 今後さらに詳しく発掘調査が行われ、今年の秋ごろより新庁舎の建設が実施される予定です。