竹井振興会 講演会 摩氣神社 狛犬(こまいぬ)の制作者“佐吉”に迫る

 11月6日、園部町の竹井区公民館で講演会が開かれ、地域住民や市内外から参加者が集いました。
 自分たちの住む地域の魅力を知ろうと竹井振興会が企画したもので、摩氣神社に鎮座する狛犬の制作者 佐吉について、佐吉研究の第一人者 磯部ゆうさんの講演を聞きました。
 佐吉は、江戸時代末期に活躍した石工で、当時の天皇から日本一と称賛された記録もある、卓越した技術をもった職人です。摩氣神社の狛犬は、佐吉が制作した最高傑作ともいわれており、近畿一円には多くの石仏も残っています。今回の講演では、三重県亀山市の観音山に作られた21体の観音像などの特徴を捉え、技術の限りを尽くし、石工として頂点を目指した、佐吉の深い精神性に迫りました。参加者は、佐吉の繊細で優美な表現力に触れ、改めて地域の文化財の魅力を知るひと時となりました。