美山町芦生わさび祭り 春の訪れを祝う

 4月10日、美山町芦生の熊野権現神社で、わさび祭りが行われました。今年も昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を行ったうえで開催されました。
 芦生地区では、熊狩りの無事を願い、年明けから祭り当日まで、わさびを食べないという風習があります。神前にはわさびのしょうゆ漬けが供えられ、春の爽やかな風が吹く中、神事が執り行われました。
 神事のあと、供えられたわさびのしょうゆ漬けを氏子総代らはじめ地域住民みんなで味わい、春の訪れを喜び合いました。
 芦生地区はわさびが自生する貴重な場所でしたが、鹿などによる食害が深刻化し、集落のわさびが絶滅の危機に瀕しています。そのため、住民による自生わさびの保存に向けたさまざまな取り組みが行われています。