森の京都「なんたん」カレッジ公開講座 園部歴代藩主の肖像画を巡る

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 11月3日、南丹市国際交流会館で、森の京都「なんたん」カレッジ第1回公開講座が開かれました。
 南丹市立文化博物館と共催して、森の京都「なんたん」エコミュージアム推進事業として開かれたもので、今回は修復を終え文化博物館に展示されている、園部藩小出家歴代藩主とその夫人の肖像画について、花園大学教授の福島恒徳さんから話を聞きました。園部藩初代藩主「小出吉親」の父「吉政」とその夫人に始まり、初代から7代までの藩主と夫人、9代藩主まで、17幅からなる肖像画群は、絵画史上とても貴重なものであり、何のために制作されたのか、制作期や絵師についてなど興味深い話に、受講生らは聞き入りました。
 後半は秋季特別展「園部藩の歴史と文化」が開催されている文化博物館に場所を移し、実際に肖像画を見学しました。参加者から次々に質問が出され、肖像画に描かれた容貌や座法から時代や背景が読み取れることを学びました。
 福島さんは「葬儀や年忌法要などに用いるために制作されたものと思われるが、家族を大切に思う小出家代々の家風があってこそ、これだけの肖像画が残されたのではないか」と話しました。